
システムエンジニアの仕事は、プログラミングや設計といった技術的な業務が中心ですが、それだけではプロジェクトを成功には導けません。システム開発は営業や企画、運用保守などさまざまな部署の担当者と協力して進めていくものです。
この他部署との連携がプロジェクトの質やスピードを大きく左右する鍵となり、円滑なコミュニケーションは予期せぬトラブルを防ぎ、結果的に仕事効率アップにもつながります。
他部署の担当者は、必ずしもシステム開発の専門家ではありません。そのため、技術的な話をそのまま伝えても意図が正確に伝わらないことも多いでしょう。ここでシステムエンジニアに求められるのが、専門用語をかみ砕き相手のわかる言葉で説明する翻訳のようなスキルです。
逆に、営業担当者が顧客から聞いてきた要望や、企画担当者が考えたアイデアの背景にある目的を正確に理解し、それを技術的な仕様に落とし込む力も不可欠と言えます。お互いが納得できるゴールを目指すためには、売上への貢献や業務効率の改善といった部署を超えた共通言語での対話が欠かせません。
良好な関係を築くうえで、日頃からの小さな行動の積み重ねが大切です。会議場では専門用語の使用を避け、図や簡単な例を用いた説明を心がけるだけでも、相手の理解度は格段に上がります。
また、相手の部署がどのような役割を担い、どのような目標や課題を持っているのか関心を持つことも有効でしょう。相手の立場を尊重し、理解しようとする姿勢は信頼関係の土台となります。
他部署との良好な連携は、手戻りや認識のズレといった無駄な忙しさを減らし、プロジェクトを円滑に進めるための潤滑油です。そして、技術力だけでなく組織全体を動かして物事を前に進める力は、自分の市場価値を大きく高める要素にもなるでしょう。
大変なプロジェクトであればあるほど、周囲を巻き込んで協力体制を築く能力が求められます。物の捉え方と行動次第で、いち技術者からプロジェクトを成功に導くキーパーソンへとステップアップすることが可能です。